4日目:長崎市街


平日の朝9時前後の長崎駅前。路面電車もラッシュアワーで混雑してます。
今日は長崎市街をあちこちまわるので、一日乗車券を購入して、路面電車に乗り込む。


まずは原爆資料館から。上の写真は出るときに撮ったものだけど、入るときは修学旅行と思われる中学生の集団で入り口前が一杯だった。
資料館の中は、原爆が長崎に投下された1945年の8月9日に何が起きたのかを示すたくさんの資料が展示されていた。色々と感じたことはあったが、ここには書ききれないので、展示物を目に焼き付けてきた、とだけとりあえず書いておく。真剣に見入り過ぎて、写真を撮ることも忘れた。


原爆落下中心地公園。写真中央にある原爆落下中心地の碑の上空約500mで原爆が炸裂した。
右奥にある赤レンガの柱は、原爆で破壊された浦上天主堂に残っていた壁の一部を移築したもの。園内には被爆当時の地層も残されており、焼けた瓦などが埋まっている。
ちなみに写真右端に写っている団体は、修学旅行生と思われる中学生と先生とガイド。多分同じ学校ではないと思うが、ここだけでなく長崎市街のあちこちでこんな団体をよく見かけた。


そして平和公園へ移動。


階段を上ると平和の泉に出る。奥には平和祈念像も見える。この平和公園、結構広いです。


平和祈念像を近くで見上げる。高さ9.7mと、けっこう大きい。
ちなみに手の上に乗ってる鳩は本物。像の一部ではありません。


平和公園はもともと刑務所のあった場所。その壁の跡も保存されている。


続いて、路面電車で眼鏡橋近辺まで移動。


川岸まで降りられるので、下から眼鏡橋を眺めてみる。
奥に見える鉄骨は、護岸工事中のもの。工事をしていないのは眼鏡橋近辺のみで、石橋が続く風景が楽しめなかったのが残念。


橋の上から覗くと、橋の柱の上に投げ銭が一杯。こういうのって、何かご利益でもあるのだろうか。


お次は新地中華街。以前神戸の中華街に行ったことがあるのだけど、そこよりは狭くて、小さい店が密集しているという印象。
ちょうど昼食の時間帯だったのだが、小心者の私には豪華な店構えの店に一人で入る度胸はなかった・・・。財布の中身が心配というのもあったが。結局、そこそこの大きさの店で炒飯と小龍包を頂く。けっこうおいしかった。


南山手まで移動。まずは大浦天主堂を拝観。中は撮影禁止ということで写真は撮れなかったのだけど、ステンドグラスを通した日の光の色彩が印象的な礼拝堂でした。
この教会は、江戸幕府がキリスト教を禁じていた時代を生き抜いた隠れキリシタンがマリア像を求めてこの教会を訪れたという逸話で世界的に有名らしい。


続いて、古い洋館が多く残されているグラバー園へ。


園内は高低差があるので、動く歩道で一番高い場所まで移動。


旧三菱第2ドックハウス。造船所で修理中の船の乗組員の宿泊所だったらしい。


そのドックハウスのベランダからの眺め。長崎港が一望できる。正面に見えるのは昨日夜景を見た稲佐山。


こちらは旧オルト邸。いかにも洋風なお屋敷という感じ。
ちなみに、クラバー園内には多くの洋館があるけど、単に当時の様子を残すだけでなく、長崎の歴史や当時の写真の展示、洋館に住んでいた人や長崎に関わりの深い人物の紹介などがあり、ちょっとした博物館という感じ。


旧グラバー邸。庭には花が多い。


屋敷からは長崎港を眺めることができる。こういう眺めの良い場所に住んでみたいなぁ。


グラバー園を出た目の前にある長崎伝統芸能館に入る。長崎の有名な祭「長崎くんち」の展示がある。写真はその祭りでの舞いに使われるもの。他にも実際に使われた御輿が展示されている。日本・中国・オランダの文化の入り混じった、いかにも長崎らしい御輿が多い。御輿の写真も撮ったけど、建物の中が暗くてうまく写せなかった・・・。
長崎くんちの映像が大きなスクリーンと音響装置で上映されていて、その勇壮さと華やかさに見入ってしまった。

その後、お土産をグラバー園近辺(修学旅行の学生目当ての土産物屋が多い)や長崎駅近辺で物色して、長崎観光を終えたのでした。