昨日は遠野駅の南西側中心に周ったので、今日は北東側を周る。
移動手段は昨日と同じく、レンタサイクルで借りた自転車。
まずは駅前の観光協会で、地図代わりに遠野トリムFOの用紙や地図を50円で購入。
コースは3つあるのだが、遠野の物語を訪ねるコースを選ぶ。
ポイントを巡ってクイズに全問正解すると終了証と記念品がもらえるのだけど、
今日泊まる平泉へ移動する列車の時刻などの都合によりあきらめました。
地図を頼りに、ガイドブックではあまり紹介されてないマイナーな名所も周る。
マイナーな名所その1。さすらい地蔵。もはや地蔵の原型が分からないんですが・・・。
そばに立っていた案内板の説明からの抜粋。
「力自慢の若者たちが、この地蔵をかつぎ歩き、所かまわず投げだし、これを見つけた者が
またどれどれと持ち歩き、いつのまにか元の台座に戻ってくるので、この名がつきました。
また、このように若者たちに人気があるので、男好きの女地蔵とも呼ばれてます。」
・・・。
なんだか「え〜?本当?」と言いたくなるような嘘っぽい話だな・・・。ある意味面白いけど。
マイナーな名所その2。五日市のキツネの関所。
案内板には、キツネに化かされて気づくと泥田やこえだめにつかってるというありがちな昔話が書いてある。
なんでこんなところに案内板があるのか案内板に説明もないし、その昔話とこの場所のつながりが謎。
この案内板以外にはまわりには何もなく、道路からちょっと山に入ったところにある。
私はたまたま遠野トリムFOの地図に書いてあったから見つけたけど、普通の観光客は気づかないってば。
こちらは遠野郷八幡宮。
境内には、広い道みたいのがある。
案内板によると、流鏑馬(やぶさめ)のときに馬を走らせるコース(馬場)らしく、直線コースで218mあるとか。
こんなのも境内で見つけた。
裏側に由来とかが書いてあったが、字がかすれてたり文が長かったりして詳しい内容は分からなかった。
かつての遠野は馬を育てるのが盛んだったらしいので、その馬を供養するための碑なのかな。
続いて伝承園へ。ここには昔の遠野の農家を再現した展示がある。
こちらは旧菊池家の曲がり家。中には養蚕に使われていた道具が展示されてたりする。
曲がり屋の奥には、農業、馬、養蚕などの神さまと言われるオシラサマが千体並ぶ部屋があった。
中央の4つがここの主みたいですが、まわりにたくさん並ぶオシラサマには、
中央に穴をあけた布に願い事を書いて着せることができるということで、
厚着のオシラサマがたくさんできてました。
伝承園の売店ではこんなものが売っていたので、思わず買ってしまう。
裏には「カッパ捕獲7ヶ条」として「1、カッパは生捕りにし、傷をつけないで捕まえること。」とか書いてある。
ちなみにこの許可証、通販もしてたりする。
伝承園の入り口近くには、こんなものがかけられていた。
というわけで、近くのカッパ淵へ向かう(なくても行ったけど・・・)。
こちらがカッパ淵。しまった、逆光で水面が白くなってる・・・。
水は澄んでいて、とてもきれい。これならカッパも気持ち良く住めるのかもしれない。
川辺にはこんな祠(ほこら)とカッパの置き物が。
ここには、カッパについてお話してくれるカッパおじさんと呼ばれている人がいる。
私が行ったときにも、観光客達にカッパの話を語ってました。
カッパを捕まえるための罠?
もちろんヒモの先にはキュウリ。やっぱり毎日新鮮なのを使っているのだろうか・・・。
カッパ淵の近くにあるお寺には、頭の上にお皿があるカッパこま犬が。
お供え物はやっぱりキュウリ。頭のお皿には水じゃなくてお金が入ってました。
昔、お寺の住職に助けられたカッパが寺の火事を消してくれ、
そのお礼にこの住職が作ったものだとか、カッパおじさんが話してました。
昔、60歳になった老人を捨てていたと言われるデンデラ野。
案内板以外には、何もないただの野原。まわりには畑が出来てて、普通に農作業している人もいた。
私が行った頃はトンボがたくさん飛んでいて、なんともいえない風情がありました。
デンデラ野の近くは田んぼが広がる。稲穂がきれいな黄金色になってました。
こちらは山口の水車。
田畑や民家が並ぶ中に、当たり前のようにポツンとある。
水量が多いので、結構勢いよくまわっていた。
上の写真はシャッタースピードが遅かったせいもあって、過剰演出気味ですが。
水車小屋の中。
この軸が水車で回るのだが、杵(と呼んでいいのかな?)は動いてませんでした。
遠野駅に戻る途中(長かった・・・)に見つけた風景。
釜石線をまたぐ陸橋からの眺めなのだが、なぜか気になって写真に撮ってしまう。
線路は続くよどこまでも的な風景が、私は好きなんだろうか。
平泉まで列車で移動する予定なのだが、
列車が来るまで少し時間があったので駅近辺を少し散策。
駅前にあったカッパの像。水辺で語り合ってます。
カッパは緑色というイメージがあるが、遠野のカッパは赤いのが本物らしい。
駅近辺には昔話をモチーフにした像がいくつか。
この像は、桃太郎の家来達が、桃から桃太郎が生まれるのを待ってるという設定らしい。
列車の時刻が近づいてきたので、名残惜しくこの地を去ることに。
遠野という観光地はちょっと変わっていて面白かった。
一見普通の田舎町に観光スポットがあまり自己主張することもなく点在していて、
よくある「よってらっしゃい、見てらっしゃい」的な観光地じゃなくて、
「面白そうなものは置いとくから、好きに楽しんで良いよ」的な観光地という感じ。
面白そうな場所を自分で探して周るスタイルの旅行が好きな私にとっては、
遠野は魅力ある観光地だった。もし今度来たら、遠野FOを制覇してみたいかも。